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Janis Joplin「Move Over」のギターソロ弾き方を解析

最近はディープ・パープルやビリー・ジョエルなど、昔のロックばかりやっていますが、今回は史上最高の女性ロックシンガー、ジャニス・ジョプリンの名曲「Move Over(ジャニスの祈り)」からです。

ブルースを基調にしたこの頃のロックにしてはしっかり作られたソロになっており、構築度合いとソロの完成度ではトップクラス。弾いてて楽しいソロという奴でしょう。ギタリストはジョン・ティル(John Till)。

導入部・ソロの前段階


ピアノのフレーズが印象的なソロに入る2小節前。ギターは全部開放弦でこんなフレーズを弾いてます。コードはDmなんですが、なぜか5弦開放のAを強烈にプッシュしてる謎フレーズ。半拍食ってソロが入ります。

ソロ出だしのフレーズ


出だしは歌のメロディをそのままなぞるように弾いてますが、第一のポイントとして1〜2小節目のxxが連続するところがあります。左手は弦を押さえずにミュートしつつ、右手で弦をなでるようにチョッピングして出しているようですが、アップピッキングで一気に弾き通しつつ、リズムははっきりと出すのがポイント。

このリズムを出すってのが難しいわけなんですが、動画も参考にして、タイミングを操れるように練習してください。この弾き方はそのままはあまり使いませんが、右手でリズムをしっかり出す練習としては良い練習になるはず。

次のポイントは5fが連続する後半。赤字で書いてますが、薬指と人差し指を使い分けることで、同じ5fの連続でありながらスライドダウンが混じったような音列に聞こえさせています。なぜこんなことをしているのか謎ですね。おかげでえらい難しくなってしまってます。

全指を使うプリング


この譜例の頭にあたる10fから7fまでは小指から人差し指までを全部使ってプリングします。ここでの難しさはやはりリズム。速くなりすぎたり、指ごとにスピードがばらついたりなどよくあるミスです。しっかりリズムにいれてこそかっこいいのですが、小指なんかはうまく動かなかったりしますね。右手で一切ピッキングせずに、プリングだけで音を出し続ける練習などやると効果的です。退屈ですが。

ハイライト〜ペンタトニック駆け下がり


ソロの一番目立つ部分がここ。1小節目の助走を付けて、2小節目からはバックのコードもE7#9となり、オルガンが喚き散らし出す絶妙のタイミングでペンタトニックの畳みかけるようなフレーズが登場。まさに完璧。

難しいのは実はその助走に当たる1小節目。赤字で書いていますが、小指を使わずに薬指と中指を駆使して弾き続けるようにします。後半の二拍は15fの連続ピッキングなどが右手的にも結構難しく、きれいに音を出しにくいところ。まあ、原曲もそんなにきれいには出ていないわけなんですが。

2小節目からは練習フレーズのようなマイナーペンタトニックの駆け下がり、4音ひとかたまりで1音ずつずらしながら下がっていきます。ペンタトニックをちゃんと把握してない人はしっかり覚えてからトライしましょう。逆にツェッペリンの曲などでこの手のフレーズに慣れていればたやすく弾けるはずです。

ラストの締め



12fのペンタトニックの位置でチョーキングを交えながらソロの締めにさしかかります。2〜3小節目は意外にも難しく、14fのチョーキングに挟まれた高いところの音がきれいに出しにくいです。特に1弦12f-2弦15fの流れは押さえにくい。

ここが終われば後は緩やかに終了に向かいます。集中力を切らさずに最後のコードまでたどり着きましょう。

まとめ

日頃ばかみたいに難しい曲ばかりやってるので、簡単だろうと思って臨んだんですが、思った以上に難しく、意外にも苦戦してしまいました。あまり歪んでない音なのに粒は揃っているし、この時期のギタリストって、後のハードロックみたいに派手ではないながらも、しれっとうまい人が多いですね。

1970年、ジャニスが急死した年。ビートルズ、S&Gは解散し、ツェッペリンはフォーキーな3rdアルバムをリリース、プログレッシブ・ロックがシーンを席巻しようとしていた時代。もし行けるなら一番行ってみたい時代です。


IK Multimedia「Amplitube 4」使用感、音作りレビュー

発売以後、すでにある程度経過していますが、Amplitube 4のレビューをしてみます。網羅的なものは既に出尽くしているので、実際にレコーディングしてみての実践的感想や使用感がメインです。

実際に作ってみた

複数の音色をぶち込んで動画を作成していますので、まずはこちらをどうぞ。

弾いている曲はオリジナル。クランチからディストーションまで4種のサウンドを放り込んで作りました。

ストンプ、アンプモデルはそれなり

アンプは9モデルと少なめですが、歴史に残る代表的なアンプモデルはそれなりに網羅。3からのアップデートの中ではあまり変化なしです。公式サイトを見るとマーシャル系が数種増えているようです。
http://www.ikmultimedia.com/products/amplitube4/index.php?pp=at4cs-gear

有料のにはソルダーノやらオレンジやらフェンダーのツイードやらが揃ってますが、増やしたかったら後で買ってくれということでしょう。とはいえ、付属のものでも十分な音作りはできます。

ストンプボックスではアコシミュが増えているのがポイント。しょせんはシミュレーターの域を出ない音ですが、バンドの中に軽くそれらしい音を混ぜるという程度の使い方ならこれでも十分いけそうです。

ちなみに、僕が作った動画では、冒頭のオーバードライブトーンでBrit Tube Lead1 (JCM800)とOverscream(Tube Screamer)を採用。

ストンプ

アンプ

キャビネット、スピーカーの柔軟性

3からの劇的なブラッシュアップ部分としてキャビネットとスピーカーの柔軟性があります。たとえば冒頭のオーバードライブトーンではこんな感じ。

キャビネット

スピーカー

アンプ部はマーシャル系のアンプにスクリーマーを掛けるという至って普通のセッティングですが、キャビネットとスピーカーは別のものに変えています。マーシャルの4発キャビにセレッションの8インチスピーカーというあり得ない組み合わせですが、一番狙った音に近かったのがこれでした。

ここいらはマイキングも含めて、キャビネットルームという別項目でしっかりいじれるようになったのは嬉しいところですね。いじくって楽しい部分でもあります。

ラック・エフェクトの使い勝手

ラックエフェクトの使い勝手は従来通り良いです。種類こそ3の時からは全く増えておらず、空間系が一種ずつと、コンプ、グラフィックEQ、パラメトリックEQですが、個々の出来が非常に高いので、ここはブラッシュアップの必要なしでしょう。ツマミをちょっといじるだけで劇的に音が変わってしまう、効きの強さも相変わらずです。

ちなみに、僕も動画で弾いてるギターソロの音はラックセクションでまあまあいじってます。

グラフィックEQで2〜4khzあたりを上げてヌケを良くし、400hzあたりを上げてややコシを出し、コンプを掛けてスムーズさを増すという感じ。レコーディングの時にはオーディオ的に音を整える必要があることが多いんですが、それをここである程度やっている感覚です。あとは、全体的にややこもり気味になりがちなモデリングの弱点を補うという意味合いも。

 

付属のレコーダーは簡易DTMに

付属のレコーダーでは結構な多重録音ができます。今回は動画を撮るにおいて、これだけで曲を作ってみました。ドラムとベースは別アプリですが。

今回の楽曲が仕上がった時の画面。一番下はドラムとベース。

ベースもAmplitubeでいけるので、実際にはドラムトラックさえあれば簡易DTMになり得ます。ただ、全体的なマスターエフェクトなどの機能はないので、あくまで簡易。せっかく高品位なリバーブやコンプがあるんだから、全体に掛けられるようにしておけばいいのに、結局はバックトラックを読み込んで練習に使うという程度の使い方に終始しそうです。

3では曲のリストを詰め込んでおけたので、いくつもの曲のバックトラックを登録しておけば練習に最適だったんですが、4になってその機能はなくなった模様で、これは残念ポイント。

 

ルーパーは面白い

ルーパーも軽く使ってみましたが、結構面白いです。

こちらも練習には最適ですし、リフ繰り返しのミニマル系の楽曲などを作る際にも結構使えるんじゃないかと思います。問題はフットスイッチですかね。MIDI信号をやり取りできるUSB接続かBluetoothのフットスイッチがないとまともに使えません。開放弦だけのリフなら、右手で弾きながら左手でキーボードを……ってそれはさすがにむりか…。

公式のIK MultimediaがBlueboardを出しています。これは評価がそこそこ高いので、ルーパーのみならず、足下で音色を変えたい際には採用もありかもしれません。

しかし、せっかくのPC上バーチャルルーパーなのに、音色が1種類しか使えないのはマイナス。各ループの音色を自動で変えるとか、そんな機能があっても良かったですね。

 

まとめ

パッケージ版は全有料モデルを含むAmplitube MAXしかありません。4を単体で買う場合はオンラインで直に手に入れる方法です。

<IK Multimedia>
IK Multimedia “Amplitube 4”

<beatcloud>
日本語ではこちら。たまに半額とかもの凄いセールをやってる時があるのでそれを狙っても。
https://beatcloud.jp

公式サイトには「マニュアルがなくても直感的に使える」とありますが、確かにその通り。しかし、それは他のアプリでも同じです(Guitar Rigなどは怪しいですが…)。とはいえ、Amplitubeのインターフェースは「ギタリストが触って楽しい」と思えるように出来てます。これについては僕の周りのギタリストもわりと同じ意見を持っており、難しすぎず簡略化しすぎずで良く練り込まれたインターフェースやグラフィックだと思います。

付属のレコーダーも優秀なので、スタンドアローンで立ち上げると、練習に最適な環境が一発で手に入ります。この辺はこのアプリの持つ最大の強みじゃないでしょうか。


Billy Joel「Just The Way You Are(素顔のままで)」のコード進行を科学する

先日サックスのソロをギターで弾く記事をアップしたビリー・ジョエル「素顔のままで」ですが、今回はコード進行の解析をしてみます。

セカンダリードミナントとサブドミナントマイナーコードが多用されたカラフルな進行はまさに王道ポップスコード進行と呼ぶべきもの。さてさっそく行ってみましょう。

イントロ

Dの低音をそのままにして、上にD→Gm→Gと乗せていく進行。最初はエレピだけの静かなイントロですが、良い感じの進行となっています。

 

Aメロ


さて、ここからが本番です。青字の度数は曲のキーDをIと見立てたもの。下の赤字は解析の際の捉え方の部分です。

まず一段目の右端にD7が登場。Dを基準とした度数表記ではI7となりますが、次のGをIと見立てるとV7の扱いとなっています。このように特定のコードに向かうために前にV7となるコードを挿入することはアレンジ上よくあることで、このような使い方のセブンスコードをセカンダリー・ドミナントといいます。セカンダリードミナントはこのようにIVに向かう前のI7が一番多く見られ、昨今のJ-POPなんかでも当たり前のように使われます。

ちなみに2段目の最後にあるAm7-D7-Gも同じ扱いの進行ですが、こちらはD7の前にAm7を入れることで、IIm7-V7-Iとツーファイブの進行が挿入されている感覚です。

2段目の2小節目はIVmが登場。これはサブドミナントマイナーと呼ばれるもので、おもにIVmを指します。柔らかい響きが特徴で、ポップスでは王道的に使われます。この曲はイントロからしてGmが出てきますし、サブドミナントマイナーが多い曲の一例ですね。3段目のようにm6という形を取ることも多いです。

IIm7/V、IV/Vのはたらき

最後の段のBm7/Eですが、下の赤字にはIIm7/Vとあります。AをIと見たときの度数表記ですが、このような“IIm7/V”はV7と同じ役割を果たします。次のEm7/Aも同じ扱いですね。つまりここは単純に書くとE7→A7に過ぎないわけですが、ちょっとお洒落な雰囲気を入れるためにこのような進行になっています。

V7の代わりとしてお洒落に使えるコードはIIm7/V以外にも、IV/VやIVmaj7/Vなんかもありますね。全部構成音もよく似ていて、普通のセブンスとは違う洗練された響きが得られます。

 

Bメロ


一段目の進行は王道すぎて今や飽きられているパターン。自作曲で初めてポップスを作ろうという人はまっさきにこの進行を使うと良いです。どこにでもある曲がすぐ仕上がります。

この部分は3段目から転調しています。DからFですが、FメジャーはDマイナーと一緒なので、DからDマイナーとも言えるわけで、このような「同主調」どうしの転調は山ほどあります。ビートルズの「While my guitar〜」のように、サビだけメジャーで普通のところはマイナーというものが多いですね。この曲は違いますが。

ちなみに、互いのV7に当たるA7を軸としてDやDmに行ったり来たりして転調をこなすものが多いですが、この曲ではBbmaj7から鮮やかに入れ替わっていて、結構強烈な場面転換が行われてます。
最後、2小節Em7/Aを続けてDに戻りますが、上の「IIm7/V、IV/Vのはたらき」項で書いている通りEm7/AはA7と同じ役割なので、やっぱり戻るときはA7を軸にDメジャーに戻っている感じです。

同じ転調はエンディングにも登場しますね。1音半も上に上がっていることになるので、かなりしっかりしたサウンドになります。

 

まとめ


まったく嫌味のない、ストレートなポップスの進行。カーペンターズなどを聞いていると、コード進行自体が非常に凝っているものが少なくないのですが、ビリー・ジョエルの曲は、このような普通のコード進行に、優れたメロディやアレンジを与えることで美しい曲を仕上げているというケースがよくあります。

歌い手のみならず演奏家にも同じぐらい愛されているのはそういう理由もあるのかもしれません。


Billy Joel「Just The Way You Are(素顔のままで)」サックスソロをギターで弾いてみる

ビリー・ジョエルの曲の中でも一、二を争う人気曲「Just The Way You Are」。「素顔のままで」という邦題を付けられたこの曲はお洒落でカッコいいサックスが全面的にフィーチュアされています。情感たっぷりに歌いあげられた16小節のソロは、ベストオブサックスソロに挙げる人も多いんではないでしょうか。

今回のギターで弾いてみるシリーズはこのソロを扱います。下は僕が弾いた動画。スロー再生で譜面まで付いてる親切仕様。この記事いらんやん…というツッコミはなしで。

 

冒頭部

ソロ本編に入る前の冒頭部分

エレピのイントロフレーズに乗っかってくるサックス。基本的にはDのコードトーンで、4小節目はDからGへのコードトーンへ移行して上昇しています。ギターで弾くと1弦上に1音ずつ並ぶのでかなり難しいですが、僕は3弦に移る際に中指に変えることで対処しています。

 

ソロ前半

上段は何てことのないフレーズですが、サックスならではの歌うような緩急や強弱をあるていど再現したいところです。ギターではなかなか追いつけないのが正直なところですが…。

下段はG→Gm→Dのコードに合わせたコードトーンのフレーズ。G、Gmの部分は最後の一音で3度を入れて違いを演出しています。この3度の音はかなり弱く吹かれており、耳を凝らして聴かないと聞こえないぐらいですが、それがまた良いですね。ここはリズム的にもうまくポリリズミックに演出されており、ソロ中でも印象的です。下段最後の4弦から1弦への跳躍はギターでは絶対思いつきませんね。

 

ソロ後半

こちらも上段はコードトーン。1度からのスタートでわかりやすい運指です。上段から下段に掛けての2拍3連はソロを締めるための重要なパーツ。

下段冒頭のチョーキングはややスローにやると原曲っぽくなります。最後にかけてはスライドを多用することで、サックスのなめらかなレガートを再現しようと試みています。

 

まとめ

サックスのソロなので、ギターには考えつきにくそうな音の跳躍があったり、難しい運指があったりと、採譜やポジションを考えるのも色々と面白い作業でした。出来るだけうまくレガートを使うことで、それらしい雰囲気を目指しています。

ところでこれ、出来があまりに良すぎますし、多分書きソロでしょうね。アドリブでこれをやってたら凄すぎますが…。

個人的に、ライブなどでもしっかりソロを書いて望みたいというか、作り上げたものを情感込めて弾く方が性に合っているんじゃないかと感じている今日この頃です。どうせ作るならこれぐらいの完成度のものを作ってみたいですが、ものすごいセンスと発想力が要りそうですね。


Deep Purple「Smoke On The Water(ライブ版)」のギターソロを解析する

今回はギタリストなら誰もが通る往年の名曲、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ライブ版のソロを解析。原曲ではなくライブ版というのが肝なわけですが、ロック史上でも屈指の名盤と言われる「Live in Japan(Made in Japan)」のギターソロであります。

こちらは僕が実際に弾いて解説したもの。

このライブバージョンは凄まじいエネルギーがほとばしっており、くぐもった音質でのっぺりどっしりした原曲とはうって変わって、躍動感と地鳴りのようなリズムが凄い迫力を持っています。ギターソロも原曲の落ち着いた速弾きではなく、勢いのあるものになっていますね。

 

前半部

原曲に近い落ち着いた入り方をしますが、冒頭の二箇所のヴィブラート(緑色の丸)はアームで掛けているようです。

リッチーお得意のラン奏法について

3小節目に速攻で登場する12fからつながる4連フレーズや、2,3段目、赤い枠の付いた場所は、Burnなどにも見られるリッチーの手癖です。単調なフレーズの繰り返しですが、何せリズム内で強引に詰め込んでいるため、うまく入れ込むのに少々慣れが要ります。

僕のやり方では最初に出てくるのは6回、次が3回、次が4回という風に覚えて、うまく詰め込むようにイメージしています。赤い枠の部分のイメージですね。

 

中間部


とりあえずチョーキングが多いので腕と指が疲れますが、原曲と違ってわりときっちり一音上げているので、しっかりピッチを合わせた方がいいでしょう。

一段目右端の10fはアームで思いっきりヴィブラートを掛けています。まぁ、このライブでのハイウェイ・スターなどに比べると可愛いもんですが。

下段からは聴き取りやすくキャッチーな音列が登場します。この辺の展開は素晴らしく、この部分が全体を際立たせる役割を果たしてます。ここはなんだかピッチがおかしいのですが、手前のアームでチューニングがやや狂っているんでしょう。しかし、それさえもギリギリの軋んだ感じに繋がってカッコいい。ロックギターの醍醐味がここにあります。

 

後半部


上段右端の12fのチョーキングを戻すタイミングでピックアップをリアに切り替えます(青色の矢印)。はっきりとわかる切り替え方をしていますが、この切り替えるタイミングは原曲と同じです。この後の展開も原曲に近いので、この辺からはある程度作り込んだものをベースにしていると考えられますね。

13fのポルタメントチョークダウンもお約束。これは動画を撮ったときには少々早く戻しすぎて最後足りなくなってます。原曲のピッキング速度はちょっとずつ遅くなりますが、このバージョンは速くなったりしながら最終的に遅くなるという感じです。


そして最後の部分にもアームダウンが登場。緑の枠内の部分でダウンして、最後の3音の時点で戻っているようです。

 

まとめ

このライブ版のギターソロは暴れ倒していて再現できないものも多いですが、わりとこれはきっちり出来る方です。原曲よりもカッコいいのでこちらをやりたくなる人は多いでしょう。

ちなみにこのSmoke On The Waterのテイクは大阪公演から取られており、Live in Tokyoが腐るほどある中、Osakaがあまりないのを寂しく感じる地元人間としても嬉しいテイクとなっています。Steve LukatherとLarry Carltonのライブ盤は全編通してLive in Osakaですが、これはかなり稀な例。もっと増えて欲しいですね〜。


デジカメのセンサーサイズを実写で比較する

デジタルカメラはセンサーサイズによって色彩の階調やボケ具合が違ってきます。レンズと並んで画質を決める最大の要素になる部分です。一昔前までは画素数が画質の指標のように扱われていましたが、実際にはあまり関係ない要素です。最近は高画素が当たり前になってきて、画素数にこだわる人も減ってきましたね。

 

センサーサイズとは

カメラのレンズから通ってきた光はセンサー部に収束し、像を結びます。その部分のサイズが広ければ広いほど、一コマ辺り多くの情報を取り込むことが出来るので、高画質につながります。

例えば、一般的なスマホなどに搭載されている1/2.3型とハイエンド一眼に搭載されるフルサイズでは面積にして約30倍の差があるので、取り込める情報量に圧倒的な差があります。

センサーサイズの差

センサーサイズによって何が変わる?

これらはサイズが大きいほど大きくなります。

・色彩の階調の豊かさ
・ノイズの少なさ
・高感度性能
・ボケの量

上三つは明らかに高い方がいいですが、ボケについてだけはボケすぎて困ることもたびたびあり、有利とも不利とも言いがたいです。まぁ、良くボケた写真が好まれる傾向はありますけどね。

 

1型、フォーサーズ、APS-C、フルサイズを比較

1型、フォーサーズ、APS-C、フルサイズの4つでほぼ同じ構図で撮影したものを載せています。それぞれ

F4.5、ISO200、WB晴天、露出補正+1

で固定しました。焦点距離は35mm換算でだいたい40mmぐらい。ほぼ全部ズームレンズで撮ってるので大体です。各カメラの適正露出の割り出しやホワイトバランスのばらつきで、色味や明るさがまちまちになっています。

1型


Nikon 1に搭載されたセンサーサイズ。いまではそんなNikon 1より、同型のセンサー採用のCanon GシリーズやSONY RX100シリーズの方が売れている有様。通常のコンデジよりもはるかにでかいセンサーで、フォーサーズに迫る大きさです。

SONY DSC-RX100M2

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RX100M2で撮影。想像以上に健闘している印象で、特にピントの合った場所の精細具合は格上のモデルを凌駕する勢い。さすがに他センサーに比べてボケはかなり固いですが、パンフォーカスのものや、うまく望遠側を使うことで演出できなくもない感じ。階調は柔らかさはあまりないものの、標準的でしょうか。

フォーサーズ


パナソニックとオリンパスが採用するサイズ。デジタル時代の到来に備え、それに特化したセンサーとして開発されました。現在ではマイクロフォーサーズと言われるレンズマウントが標準的。

Panasonic DMC-GF3, LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6

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パナソニックのGF3と電動ズームのキットレンズで撮影。後ろのギターの部分を見ると、明らかに1型よりもボケています。階調はより柔らかめになって、空気感が出ていますが、シャープさはRX100よりも下です。これはレンズの差が出ているんじゃないかと思います。

APS-C


通常のデジタル一眼カメラのほとんどに搭載されるサイズ。昔々に存在したAPSフィルムというフィルムのサイズからきたサイズと名称です。

FUJIFILM X-E1, Fujinon XF18-55mmF2.8-4

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富士フイルムのX-E1と付属レンズで撮影。さすがに後ろのボケは一眼を思わせる滑らかなものに。シャープ感も申し分なく、キットレンズながら完成度の高さを思わせます。色彩はフジ独特のフィルム感漂うねっとりしたクセが出ており、メリハリのある画に仕上がっています。

APS-C(Foveonフォビオン)

現在ではシグマ社が世界で唯一採用するフォビオンセンサー。1ドットに色のレイヤーを組み込み、解像度を劇的に上げた独特なセンサーです。

SIGMA DP2s

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DP2sで撮影。2010年の古いカメラながら、現在でも十分やり合える画が出てきます。解像度の高さは1400万画素とは思えないもので、フォビオンセンサーの凄さを感じます。鍵盤の部分や、となりの鉢植えを見ると、階調は非常に滑らかで豊か。APS-Cサイズながらあまり背景はボケておらず、フォーサーズのものと同じぐらいの印象です。

フルサイズ


35mm判フィルムと同じサイズのセンサー。主にハイエンド機のデジタル一眼に搭載。サイズの大きさゆえにレンズまで大きくなり、結果的に装備が大きく重くなるのが難点。

Nikon D750, AF-S Nikkor 24-85mm F3.5-4.5

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ニコンD750とキットレンズで撮影。後ろのボケはまさにフルサイズならではの滑らかなもの。階調も十分に豊かで、ピントの合った部分とその周辺を見ていると空気感がしっかりと出ています。フルサイズならではの圧倒的な余裕を感じますね。

 

まとめ

1型が予想以上に健闘していますね。フォーサーズよりもボケは固いですが、実際の様々な被写体の撮影においては、正直ほとんど差がないんじゃないかというほどの印象です。

ボケを活かそうと思うならAPS-C以上が欲しいところですが、ほとんどの一眼に採用されているだけあってカメラ本体の機能でかなりな差が出るんじゃないでしょうか。たとえば、今回使ったフジのカメラは独特の色作りをしており、人によってはバシッと好みにはまることもあります。僕もそれが理由で長らく使っています。

色々と言われますが、やっぱりフルサイズの優位性は変わりそうにないですね。この奥行き感などは他のセンサーに比べても、遙か上を行ってるように思えます。


Canon POWERSHOT G9XとSONY DSC-RX100 M3を店でじっくり比較した

キヤノンのPowershot G9xとソニーのDSC-RX100と言えば、ハイエンドコンデジの両巨頭。最近どこでもフルサイズを持ち出すのが厳しくなってきて、購入を検討しているので、店頭でじっくり触ってきました。

G9Xは1型コンパクトカメラのカテゴリではエントリーモデルに属します。初代のものとしてG9が登場して、現行品が2017年登場のG9X MarkII(以下G9Xと表記)。RX100は初代に始まり、現在Mark5(M5と表記される)までありますが、M3からM5あたりは店頭でも併売されており、単純な後発機という位置づけではないようです。今回比較したのはMark3ことRX100M3(以下RX100と表記)なので、一応このカテゴリのソニー製品の中では最安のものです。

 

画質〜センサー1型は共通

センサーサイズ。1/2.3はスマホカメラ、APS-Cは一般的な一眼カメラに搭載


センサーサイズは画質やボケ味に直結しますので、最大のポイントです。どちらもフォーサーズ機に次ぐ大きさの1型を備えており、レンズも優秀。サンプル写真や実際のユーザーの写真を見比べるにつけて、画質は拮抗といっていいでしょう。気持ちRX100が上かな…という程度。それが余計に迷わせる原因となっています。

 

価格面

価格ドットコム(2017.12.28現在)
G9X MarkII…42,864円
RX100M3…62,981円

G9Xの圧勝。上位モデルのG7XなどでRX100と並ぶぐらいになります。RX100はぱっと見劇的に高いですが、店では大幅値引きをやってたり(ヨドバシカメラ梅田では68,000円台から15,000円引きとのこと)、2018年1月28日までソニーが5,000円キャッシュバックをやっていますので、うまく利用すれば結構安く買えるかもしれません。

ちなみに、現行の最上位のRX100M5は約10万。コンデジにこの価格が出せるのは余程のマニアでしょう。

 

機能性

POWERSHOT G9X RX100 MarkIII
タッチパネル ×
チルト液晶 ×
焦点距離/F値 28-84mm/F2.0-4.9 24-70mm/F1.8-2.8
サイズ(幅x高x奥行)・重量 98.0×57.9×30.8 mm・209g 101.6×58.1×41.0 mm・290g

物理ダイヤル vs タッチパネル


RX100はレンズ周りのダイヤルや背面に付いたダイヤルを使いながら操作するスタイル。今までのカメラと同様で、すこしいじればすぐに慣れるでしょう。本体も適度に分厚く、ホールド感は大人の男性でも悪くは無いと言えます。

対して、G9Xの強みと言えばやはりタッチパネル。特にピント合わせは非常に快適で、枠を移動させてやっていたAFエリアの変更がアホみたいに思えてくる簡単さです。

G9Xは操作もタッチパネルを最大限に利用したものになっていて、こちらは少し取っつきづらいのが正直なところ。丸一日ぐらいずっと触ってれば慣れてくるレベルだとは思いますが(実際、色んな人のレビューでも慣れると快適というものが多数ある)、最初はなかなか素早くできないと思います。ちなみに、レンズ周りにリングダイヤルが付いているのはRX100と共通です。

AFや背面液晶など


オートフォーカスは速度や正確さの点においてあまり差が感じられませんでした。同じぐらいであれば、タッチシャッターで一瞬のシャッターチャンスを逃しにくいG9Xの方がやや上。

背面液晶は写りや追従性など、全てにおいてRX100が勝っています。ついでにチルト液晶のおまけ付き。自分撮りもできます。僕はやりませんけど。

望遠のG9X、広角のRX100M3

POWERSHOT G9X RX100 MarkIII
焦点距離/F値 28-84mm/F2.0-4.9 24-70mm/F1.8-2.8

35mm換算でG9Xは28-84mm、RX100M3が24-70mm。広角の4mmを取るか、望遠の14mmを取るか。広角の4mmは結構でかいですので、風景とかをメインに撮る人は広角があった方がいいです。F値もRX100がわずかに明るめ。

 

質感、サイズなど

POWERSHOT G9X RX100 MarkIII
サイズ(幅x高x奥行)・重量 98.0×57.9×30.8 mm・209g 101.6×58.1×41.0 mm・290g

超小型軽量をウリにしたG9Xは、想像以上に小さく軽いので始めはちょっと驚きました。ポケットに入れても、ちょっとした厚めのカードを入れているぐらいの感覚です。その分質感は安っぽく、どうにもカメラに重厚性を求める人には向いていないです。RX100はそれに比べるとややでかいですが、そこそこの質感で、置いてるだけでも結構絵になります。

 

まとめ

思ったよりも特性が違うので、はっきり区別しやすかったです。

G9Xを選びたい人
・何よりも小型軽量、ポケットに楽々おさめたい
・タッチパネルでの直感的な操作
・望遠側で撮ることが多い
・少しでも安く手に入れたい

RX100M3を選びたい人
・カメラらしいルックスと質感を求めたい
・物理ダイヤルでの操作にこだわりたい
・ファインダーを覗いて撮りたい
・自分撮りしたい
・広角側で撮ることが多い

こんなところではないでしょうか。

個人的にはカメラにはそれらしいルックスが欲しいので、G9Xは思った以上に安っぽく、店頭上で候補から消えました。とはいえ、RX100M3がいいのかと言えば、予算的に少々高いので、一個前のM2を中古でならどうだろう、とか色々考えてます。迷ってるときが一番楽しかったりするんですが、また進捗があったら、実際に撮影した画をふんだんに付けてブログに挙げると思います。


ビートルズ「I’m Only Sleeping」ギターソロを完全再現する

Revolver収録の異色作「I’m Only Sleeping」は、とりあえずただ寝たいという、慢性睡眠不足の社畜民族日本人にはたまらん歌詞のサイケ感溢れるナンバー。

ジョンのだるすぎるボーカルがツボで、個人的にも好きな一曲です。

今回はこれのギターソロをやってみようかという趣旨ですが、まずはこの動画をどうぞ。

全ての種明かしがここで済んでしまってますが、この動画を作る過程を下に細かく書いていってます。

 

サイケビートルズお得意〜逆再生ソロ

サイケデリック時代のビートルズを象徴する逆再生ギター。所々に登場するやり方ですが、これだけフィーチュアされてるのは多分この曲が一番だと思います。歌の隙間に入るフィル、間奏、エンディングなど、随所に逆再生のギターが入る入る。

かつてキャバンクラブ大阪で演奏してたときはボリュームペダルを使って人力逆再生をやっていましたが、意外にも結構近い感じになります。今回はボリュームペダル使用の無理くりソロをまず解説、そのあと、逆再生ソロの再現に挑みます。

ちなみに原曲はキーEマイナーの半音下げ。チューニングを下げてるわけではなく、おそらくテープの回転数を下げてるんだと思いますが、今回の記事では全弦半音下げでやってます。

 

人力リバースギター

実際には2本のギターが入り乱れており、途中の辺りからどちらがどちらになるのかは自信はないのですが、大体こんな感じ。

最後の辺りは3本になっているような印象もあるんですが、2本で十分近い感じになるでしょう。

長い音符の前は基本ボリュームペダルを使い、細かい音符の移動はできるだけスライドで行います。

こんな感じまでいけばかなり良い感じでしょう。二人いれば頑張って二人でやるも良いし、一人であれば、目立つところを取り出してアレンジしてもいいです。まぁ、この曲をライブでやろうって酔狂な人はあまりいないでしょうが。

 

リバースギター完全再現

さて、今度は実際に録音したものをリバースして原曲通りに仕上げる実験を開始。

原曲を逆再生してみる

原曲を逆から再生し、ギターソロ部分のギターを耳コピします。

思った以上にはっきりギターの音が聞こえます。太めでコシが有り、若干歪んでるような音。Epiphone CASINOとVOX AC30なのかは知りませんが、多分この組み合わせで近い音になりそうです。少なくともシングルコイルではなさそう。

リバースされたドラムの「シュワーッ!」という音に紛れて聞こえるギターを何回か聴き取ります。アタマが変になりそうだ…。

苦労の末、できあがりがこちら。

さきほどの人力リバースのものと見比べると若干違いますが、こちらが恐らく正しいはず。人力リバースの方は聞こえやすい部分を拾っていただけというのがこれを見るとわかります。

録音して逆再生してみる

ドラムがまともにないので、リズムはかなり当てずっぽう。そのまま弾くとこんな感じです。

ワケがわからない感じですね。謎の長距離スライドなど、普通に弾いてたら確実にしないであろうものが入っているし、多分できあがりを全て想定した上で演奏されているんでしょう。

そしてLogic Proで逆再生を敢行!こちらが完成形。いかがでしょう。

 

まとめ

リズム良く弾いているわけではないので、原曲のように綺麗にハマる感じはありませんが、雰囲気的には完全に近い再現にはなっていると言っていいでしょう。原曲のハマり具合から、全てを計算してフレーズが練られている印象が強いです。それも録音の際にはガイドでドラムが鳴っていた可能性さえあります。

この曲は途中のフィルやエンディングまで逆再生の嵐ですが、どれも非常に綺麗にハマっていますので、適当にやってる感は希薄で、どうもレコーディングには地味に苦労したんじゃないかなと推察したくなりますね。

ちなみに、モノ版とステレオ版で微妙にフレーズが違うので、気になる方はチェックしてみて下さい。