Author Archives: まーかー

すべてのモードをドリアンで弾きこなす!

全部で7つある教会旋法。よく使われるのはドリアン、リディアン、ミクソリディアン辺りになるのですが、すべてをドリアンひとつで弾いてみましょう。

この動画の内容を補足しつつ解説しています。

なぜドリアンなのか?

ドリアンはマイナー・ペンタトニックに音を足して作ることができます。

ギターアドリブ講座「ペンタトニックからドリアンをつくる」

こちらでも解説していますが、このように、音を少し足すだけでマイナー・ペンタトニックがドリアンになります。

ペンタトニックからドリアンへ

足す音はm2ndとM6thのふたつ。

このうちM6thはドリアンらしさを際立たせるための特性音になるため、とくに大事です。

赤字がマイナー・ペンタに足された音

マイナー・ペンタトニックに音を足して作れるということは、マイナー・ペンタトニックで使うフレーズをそのまま使うことができるということ。そして、おぼえやすい。この2つがドリアンをメインにする理由です。

全チャーチモードが1つで済む理屈

たとえばキーGの時、Gmaj7(Imaj7)にあたるGイオニアン、Am7(IIm7)にあたるAドリアン、D7(V7)にあたるDミクソリディアン…これらは全て同じ音階になります。

ルートをどこに置くのかにつれて名称が変わるだけで、音列自体はまったく同じなわけで、これを利用します。

一般的にはGメジャー・スケールとして知られているが…

Dミクソリディアンを弾きたい→Aドリアンを弾こう!

という発想ができるわけです。Dミクソリディアンを覚えていなくても、あるいは使いこなせなくても、ドリアンを覚えて使い慣れていれば、弾けるということになります。

ちなみにこれらを全部ひっくるめて「ダイアトニック・スケール」といいます。

リディアンを弾く

リディアンはドリアンとならび、教会旋法ではよく使われるモードの1つ。これをドリアンで弾きます。ここではDリディアンをドリアンで弾いてみましょう。

DリディアンはキーAにおけるIVmaj7に相当します。この時のIIm7に相当するのはBです。なのでDリディアン=Bドリアンとなります。

キーAのチャーチモード

Bドリアンを弾けばDリディアンを弾いているのと同じになるわけです。

この時のドリアンとリディアンはルートに1音半の差があるので、それを覚えておくと便利です。

ドリアンとリディアンは特性音が一致する

ドリアンとリディアンに限り、特性音が一致します。

ドリアンの特性音

リディアンの特性音

上の楽譜で分かる通り、ドリアンのM6thとリディアンの特性音#11th(#4th)はまったく同じ場所にあります。モードらしさを出すために強調すべき音まで同じ場所にあるので、極めて使いやすいと言えます。指板上では下の位置になりますね。

ドリアンにおけるM6th、リディアンにおける#11thの位置

ミクソリディアンを弾く

続けてミクソリディアン、フリジアンを攻略しましょう。

ここではCミクソリディアンを考えます。

Cミクソリディアンと一致するドリアンはGです。
キーFにおけるチャーチモード

なので、Cミクソリディアン→Gドリアンを弾こう、となります。Gドリアンの特性音M6thはミクソリディアンにおいてはM3rdとなるため、特性音は一致しません。ミクソリディアンの特性音m7thを出すには、ドリアンにおけるm3rdの音を出します。

[dor] [mixo]
M6th = M3rd
m3rd = m7th

また両者のルートの位置関係はこうなります。

ミクソリディアンからみて必要なドリアンのルート音が5度上。その差は4度。5度上であるがゆえに、6弦ルートのミクソリディアンを基準とすると、パワーコードのような位置関係になります。

が、ドリアン・スケールのポジショニングを6弦ルートで主に把握している場合、5弦ルートの7thコードを探し出し、その位置で6弦ルートのドリアンを弾くと良いでしょう。

フリジアンを弾く

動画では解説していないフリジアンですが、最後のアドリブの時には出てきます。ここで登場するFフリジアンですが、キーはDb、使っているドリアンはEbドリアンです。

キーDbにおけるチャーチモード

キーDbというえげつないキーになってしまいますが、ドリアンのフォームは簡単、しかもフリジアンはドリアンと隣り合っているので、一音下げたドリアンを弾けば良いだけで、ある意味一番簡単。

この際にドリアンでいう2度と3度(m2nd、m3rd)を強調して弾くことで、フリジアンの持つ妙な響きが強調できますよ。

ラストの音源

動画でやっているアドリブの音源です。

詳しいスケールの移り変わりやコード進行は動画を見て下さい。

まとめ

この考え方はさまざまなスケールを渡り歩くのが苦手なロックギタリストにとくにおすすめ。

いたずらに複数のスケールを覚えるよりも、最終的には理解も深まり、演奏の実益にもなり、モード奏法をもっとも効率的に会得する方法だと思います。やったことのない人はぜひ挑戦を!

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アドリブにモード奏法を利用しよう

教会旋法(チャーチモード)はワンコードでの使い方をしっかり把握しておくと、のちのちに応用もできるようになってきます。

この記事はこちらの動画の補足をふくんでいます。

モードの種類

ダイアトニック・スケール(ドレミファソラシなど)をずらっと並べたときに、第1音から始めたものがイオニアン、第2音から始めたものがドリアン…という風に、開始地点を変えていくことで、7つのスケールができます。

キーCにおけるモード(抜粋)

これらはどれもルートをどこに置くのかが違うだけで全部同じ音列なのですが、それをまとめてチャーチモードと呼んでいます。ちなみにイオニアンはメジャー・スケール、エオリアンはマイナー・スケールと同じです。

チャーチモードはダイアトニック・コードと密接に関係しており、それぞれセットになっています。

キーGにおけるダイアトニック・コードと対応するモード

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使い方

上の表を見ると、イオニアンとリディアンは○maj7と対応しており、ドリアン、フリジアン、エオリアンは○m7と対応しています。これらはmaj7コード、m7コードにおいて使用できるので、最もよく使われるモードです。次にV7に対応するミクソリディアンです。ロクリアンはほぼ使われません。

これが何を意味するかというと、maj7やm7一発だけのコード進行の場合、普通のマイナー、メジャーやペンタトニックだけでなく、使えるスケールに他の選択肢が出てくるということです。

具体的に使ってみる〜メジャー編

Fmaj7というコードが一つだけのバッキングがあったとして、そこにイオニアン、あるいはリディアンを載せます。

イオニアンは普通のメジャースケールと一緒なので、これを載せた時はそのままキーがFメジャー。リディアンを載せた時にはFmaj7はIVmaj7であるという解釈から、キーCメジャーとなります。

Fmaj7にリディアンを使ったとき

具体的に使ってみる〜マイナー編

Gm7というコードが一つのバッキングがあったとして、そこにドリアン、フリジアン、エオリアンのいずれかを載せます。

ドリアンを載せるとこの時のGm7はIIm7、フリジアンを載せるとGm7はIIIm7、エオリアンの時はGm7はIVm7、という解釈がそれぞれなされ、キーはFメジャー、Ebメジャー、Bbメジャー(Gマイナー)という風になります。

Gm7にドリアンを載せた時の解釈

Gm7にフリジアンを載せた時の解釈

Gm7にエオリアンを載せた時の解釈

モード奏法の真骨頂

Gm7一発のバッキングなのに、じつはキーがFメジャーである。ここの部分の響きの面白さを楽しむところが、教会旋法を利用したときの真骨頂。

ワンコードだけのシンプルな伴奏に面白いソロを付けることができ、独特のアドリブを取ることができます。今回、ワンコードだけでの説明に終わっていますが、この使い方をしっかり把握していくことで、アドリブでのコードアルペジオ奏法や、曲中での部分転調などにも対応できるようになりますよ。

こちらの講座も合わせてごらんください。
理論講座「教会旋法-Church Mode-を使ってみる」

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ビートルズのかっこいいソロ10選

先日、YouTubeの方に10 great guitar solos of the Beatlesという動画をアップしました。

ビートルズはギターを前面に出したグループではないのですが、曲と一体化した見事なソロが入っている曲も多く、そこにも魅力があります。

以下、順番は動画で弾いている順番をそのまま掲載。エリック・クラプトンの功績がでかいWhile My Guitar Gently Weepsは除外してます。

I Saw Her Standing There

記念すべきビートルズの第一曲。前期にはほとんど目立ったソロのないジョージのソロが多めにフィーチュアされており、バッキングはほとんどずっと単音弾きしています。

ソロ冒頭はレガートのオンパレード

このソロのポイントは素早いスライドやハンマリング。実は下手と言われていたジョージの左手の技術はなかなか高かったことを思わせます。

Something

ラストのAbbey Roadはジョージの楽曲が最高に生きた一枚ですが、そんな中でも最高の一曲と言っても良い傑作。

ギターソロはまさに曲と一体化しており、これ以外あり得ない構成とメロディを持っています。F-C/E-D7といく流れの音列など、どのように考えたのか未だによく分かりません。クラプトンの泣きとはまた違う、歌うギターソロが映えています。

ソロの冒頭部分

And Your Bird Can Sing

世界初のツインリードと言われる一曲。こちらはビートルズ屈指のギター曲として、ギター弾きのビートルマニアは1回は弾いたことがあるはず。楽曲も佳曲と言って良い出来ですが、作曲者のジョンは気に入っていないそうで。

途中まで3度ハーモニーなのが、知らぬ間に6度間隔になっているあたり、つくりも絶妙で、ハーモニーを知り尽くした凄みを感じます。

1本で全部弾いている動画をアップしたことがあります。これはまじで難しかった…。

Old Brown Shoe

目立たないシングルB面曲ながら、作曲者のジョージが選曲したとされる青盤にちゃっかり入っているので、わりと知名度は高い一曲。

実はビートルズの中でも最難を誇るギターソロが入っており、摩訶不思議な音列とフランジャーが効いたようなサイケな音色、そして妙なスピード感と、下手をするとボーカル部以上に目立っています。ギター好きには一度トライしてみて欲しい一曲です。

ソロの冒頭。3連のところがむずかしい

Get Back

言わずと知れたジョンの演奏。実は意外にもテクニカルであり、ソロラストの16分音符には悩まされたプレイヤーも多いはず。

2ndソロ。意外に難しい

屋上での演奏ではかなりむちゃくちゃですが、ちゃんと弾くとジョンも巧かったんだなあと思わせます。ジョンがソロを弾くもう一つの曲、You Can’t Do Thatの頃に比べると、やや落ち着きも出てきているように感じられますね。

Till There Was You

ガットギターで弾かれるソロ。この上なくジャジーな雰囲気があり、小技が効いて非常に難しいソロであり、あまりの巧みさに当時は影武者が弾いているのではという説もあったほど。

F6のアルペジオから半音ずつ降りる箇所が印象的で、とくに難しい場所でもあります。ライブではエレキで弾いていますが、ほぼそのまま再現しています。

ラストのアルペジオ部分。F6の形を取り薬指を浮かしてゆく

Octopus’s Garden

リンゴのほんわかとした歌とふざけた歌詞とは裏腹に、ギターの難易度は特筆物で、イントロも含め、ビートルズでもっとも難しいギターといって過言ではありません。

ペンタトニックを流麗に流して弾いているだけですが、ギターのみで演奏されるイントロ部は緊張の一瞬。ハンマリングやプリング、スライドのレガートテクニックがしっかりしていないとこのテンポでよどみなく弾くのは難しいでしょう。

印象的なイントロ

Can’t Buy Me Love

初期ビートルズを代表する一曲。この時期のシングルにしては珍しくギターソロがしっかりしています。

ソロ全編

原曲は2本のギターが入っており、ほぼユニゾンながら微妙にタイミングをずらした場所があり、妙な響きを生んでいます。そしてよく聴くと後ろの方にもうすーくもう1本単音を弾いているギターが確認出来ますが、こちらは今回の動画ではやっていません。

Let It Be

ビートルズの名曲として誰もが知るこの曲にも派手なギターソロが入っています。シングル版はアレンジが全体的に落ち着いており、ギターのトーンもそれに合わせたトレモロ付きの控えめなものに。派手なアルバム版はソロの音列、サウンドともにかなり派手に合わせてあり、演奏はこっちをやっている人が多いのではないでしょうか。

アルバム版ソロ


個人的にはメジャー・ペンタトニックのもっともかっこいいソロの一つだと思っています。

The End

リンゴのドラムソロの後に三人がソロを回すという、ビートルズらしからぬ演出の入った、文字通り”最後の”一曲。個々のフレーズの個性がかなりはっきり出てきており、特に3人目を務めるジョンは前二人とはずいぶん違うごり押しのパワーを感じます。

最後の部分のCコードトーンからの流れは感動的な流れで、ビートルズ期におけるジョージ最後にして会心の演奏。Somethingで発揮した歌心あるプレイを遺憾なくもう一度やっており、Golden Slumbersからの流れにおいて、ラストはこのギターがなければ成り立たないでしょう。

ビートルズのラストを飾るフィル

さいごに

フレーズから音色まで多彩な存在感を見せるギターソロを見ていると、彼らの作り出した多様な曲のエッセンスを見ている気になってきます。

改めて聴いたり弾いたりしてみるとどれもそれなりに難しく、やはり地に足の付いた演奏力のあるバンドだったんだな、と再認識せずにはいられません。

ビートルズのギター研究を行う専門のサイトを運営しています↓
六弦と四人組の部屋〜ビートルズ奏法研究所


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【コーヒー屋探訪】大阪・吹田山田「kawakami coffee roaster」

外観。隣のバイクは僕の足。


北摂の名店として名が知られるコーヒーロースター。阪急、モノレールの山田駅から徒歩5分ほどの立地。

コーヒーを提供する喫茶店でありながら、ロースターとしての立ち位置を鮮明にしており、店内に入ってすぐのところに巨大焙煎機が鎮座、生豆の入った麻袋がどっかりとおいてあり、豆の販売の部分にも非常に大きな面積を割いています。

基本的にはスペシャルティが600円からの提供で、本日のコーヒー指定の銘柄のみ500円。豆の販売は10種類近くのシングルオリジン、4種類のブレンドと、かなりの種類を常備しており、値段はそれぞれ700円/100g~、680円/100g~。

今回の探訪では本日のコーヒー指定のモカ・イェルガチェフェを堪能。

果実的な香味が強く、エッセンシャルオイルのように華やか。いわゆるモカの華やかさを完璧に引き出した素晴らしいコーヒーでした。モカ・イェルガチェフェは様々なコーヒー店で飲んでいますが、今まで飲んだ中でも1,2を争います。

通常の値段で600円と、都心でもないのにそれなりの値段ですが、やはりそれだけに提供するコーヒーに自信と自負があるのでしょう。さすがに北摂で名が知られる存在だと感心して帰途につきました。

店の詳細

4人以上お断り、未就学児お断り、店内での勉強、PCお断りなど、「自家焙煎珈琲くまきち」に匹敵するほど制限の多い店。それなりの空間で一定以上のクオリティのものを提供しようとする、店側の姿勢とも言うべきでしょう。まわりは単なるニュータウンであり、面白いものは万博公園ぐらいしかありませんが、コーヒー好きならばわざわざ出かける価値のある店です。

kawakami coffee roaster

カフェ:○
豆販売:○

営業時間:9:00〜17:00
定休日:水

https://www.kawakamicoffee.com


【コーヒー屋探訪】大阪・土佐堀「58 Coffee Roasters」

中之島の南側、土佐堀にある自家焙煎珈琲店。最寄り駅は京阪中之島、あるいは四つ橋線肥後橋。IT関係を本職とする店主が立ち上げた店ということで、入ってすぐのところにコンピュータ制御の全自動焙煎機が鎮座しています。

店内はコーヒーに関わるさまざまな装飾がなされており、巨大ディスプレイにでかでかとメニューが表示されているという、今までにない内装が特徴的です。

メニューはブレンドが480円~、シングルオリジンが500円~、デカフェなどもあります。サイドメニューはケーキには特にこだわっているとのことで、非常に美味しそうなのが多数並んでいました。豆販売も8種類~と豊富に用意されています。750円/100gより。

今回はウガンダとビスコッティを併せて注文。

ビスコッティ撮り忘れました…。

ナチュラルの豆でしたが、いわゆるナチュラルくさい独特の匂いは控えめ。深煎りでありながら野性味溢れる薫りが支配しており、ボディが強く、固いビスコッティに負けないストロングテイストでした。

深煎りに負けない強いボディはアフリカ豆の真骨頂。それにしても店主の繊細な調整が生きた全自動焙煎機、ここまで深煎りで香りを引き出すとはなかなかのものですね。

店の詳細

ビジネス街とも住宅地とも言えない中途半端な場所ですが、大阪では洗練されているエリア。店の中もその雰囲気にマッチしたもので、内装などまったりというよりは、それなりに尖った印象を覚えます。値段はこの周辺では相場の範疇ですが、決して安くはないので、頻繁に通うのには抵抗を感じる人もいそうですね。阿波座には第二店舗があります。

58 coffee roasters

カフェ:○
豆販売:○

営業時間:8:00〜19:00
定休日:無休

http://58coffeeroasters.com/


BIAS Distortion導入!音色の作り方と使用感レビュー

今年の始めに「Bias Mini Guitar」の記事を挙げましたが、同じくPositive Grid関連で、もう一台。Bias Distortionは中身をバーチャルで組み替えて設計できるデジタル・ディストーションペダルです。

2スイッチのTwinと、4スイッチのProがあり、Proはあまり売れていないのか、ネットの店舗でも見かけることが少ないです。とはいえ、僕が買ったのはプロの方なんですが。音作り、操作感から音色までざっくりレビューしてみます!

 

操作感

端的に説明すると、本体に20のパッチが保存できる歪み専用のマルチエフェクター。そして音作りの幅が異常に広い、といったところでしょう。アンプのリターン挿しでプリアンプとしても使えます。

メモリー機能の穴

本体に20種類のペダルモデルを保存して、どれかを下のフットスイッチに割り当て。上のラウンドLEDの部分にはDistortionとかFuzzとか書いてありますが、あくまでプリセットでそうなっているだけで、自分で何を割り当てるかは自由です。ただ、Twinの方はプリセットスイッチが一個しかないので、曲中の切り替えは無理。

アナログ的な操作感を謳っていますが、メモリー機能のせいで、操作性は少々残念。各プリセットはペダルモデルの他、個別のEQ、ゲイン、レベルまでも保存されてしまうので、ちょっとバイパス時と音量が違うなあ、といった時にレベル調整をするのが非常に面倒。調整する度に保存しておかないと、一旦バイパスにするだけで値が破棄されてしまいます。この辺、メモリーされないマスターボリュームなどを併設しておくだけでも全然操作性が変わるだけに、もう少し何とかなるだろうという感じですね。

手軽さがこれのせいで少し落ちますが、この少しの差は結構大きいような気がします。使ってみてのこの機器最大の欠点です。

非常に使えるBoost

Boostは非常に使えます。高域のトレブルブースト、全帯域のクリーンブースト、中低音のファットブーストが選べ、歪みの段の前後どちらに挟むかも自分で選べます。前段に入れて歪みをより強烈に太くするも良し、後段に入れて音量アップするも良し。

音質も非常に良質で、芯を残して絶妙な成分がブーストされる印象。フットスイッチの長押しで前段か後段かを選べるので、うまくやれば曲中での変更も可能でしょう。

PROは3チャンネルプリアンプとしても

PROはフットスイッチが3つ+ブーストなので、ほとんど歪まないクリーンブースター、クランチ用オーバードライブ、ハードディストーションをそれぞれ設定しておけば、3チャンネルプリアンプとしても使えます。

チューブ的なサウンドはかなり心地よく、歪みのみならず優秀なクリーンブースターも作れるだけに、多分その使い方がベストでしょう。別途Boostが付いているのは全くありがたい仕様で、これのお陰でTubemanとかより使い勝手は良さそう。

音質

所感

Bias Amp直系の真に迫った音質はまさにそのまま。今まで使った歪みペダルでも音は最高の一つです。流石Bias。そして自分で音を作れるのはやはり楽しい。わりとどのように作っても使える音が出るのはすばらしいですね。

スタジオでクリーンのアンプに繋いで色々試していると、2、3時間は夢中で触れてしまいます。既存のペダルに音を似せるPedal Matchが巷では売り文句にされていますが、僕自身はCentaurや初代TSのクローンなどにあまり興味がない人なのでどうでもいいです。

上はFender Deluxe Reverbに繋いでのもの。オケなしでオフマイク。途中ギターのボリュームを絞り、最後に上げた後、ブーストスイッチを踏んでます。

下はJC-120に繋いでの録音。オンマイク。オケとのミックスは家でやり、ディレイとリバーブのみ後掛け。曲はロベン・フォードですが、適当な一発録音なので、アドリブ時リズムがよれてます…。

どちらも音色は自分で作ったオリジナルです。

 

音の作り方

パネル部分。JC用とFender用に似たような音を2個作ったのでfor JCと付けました。

Bias Pedalソフトウェアとの連動で音作りが緻密に行えます。この製品最大のウリ。プリセットもソフトウェアと連携することで内部が見えてきます。

プリセット一覧。

Clipping StageとOutput Stage

Clipping Stage。音の歪み方を制御するところ。


Clippingの部分はその名の通り、クリップさせる度合いを決定します。Preのローカットとハイカットで、クリッピングさせる前のEQを調整。Gainは本体のGainつまみとおなじ。Driveがそのモデル特有の歪み度合いを決める部分なので、こちらが重要です。さらに最重要なのはTopologyで、トランジスタの種類がここで選べます。

トランジスタは5つから選べます。


基本的には上に行くほど圧縮感の強いギシギシした歪みになり、下に行くほどナチュラルなドライブになります。ただし最下にあるTubeは特殊で、真空管らしい温かみが加わります。JC-120との接続ではここをTubeにすると、劇的に良くなりました。

Output Stage。音を増幅する部分でしょう。


Output Stageは全体的なトーンの質感を決めることになりますが、ここで最重要なのが前段と同じくTopologyと、そしてMix。MixはClippingとOutoputの混ざり具合を決める部分で、最小に振るとClipping Stage中心の音色となり、芯から歪んだギシギシ、シャリシャリした音になります。最大に振ると歪み具合は落ち着き、芯が残ったしっかりした音になります。ちなみに、本体にあるBlendというつまみはこのMixと同じもので、本体にわざわざつまみを設けるあたり、Positive Gridもこのコントロールの重要度を認識してのことでしょう。

EQ

EQは前段後段に一つずつあり、使わなくても特に問題ないわけですが、Studio EQとGraphic EQとParametric EQの3種が揃っており、意外にもしっかり力をいれた作りになってます。僕は前段のEQで歪み度合いを引き上げるためにレベルを上げて突っ込んでおり、後段では中低域と音量を少しだけ上げています。

前段EQ。過大入力を想定してLEVELを少し上げています。

後段のEQ。250Hzあたりをわずかに上げています。

Power Module

電源部とコンプレッションを制御。電源は大きいほどレンジが広く歪まなくなり、小さいほどレンジが狭くシャリシャリした音になりやすいです。コンプレッサーはファズやメタルゾーンみたいな音が欲しい場合はRatio 4:1など、強めに設定すべきでしょう。ナチュラルオーバードライブの場合は1:1で十分です。

Power Module。

音色作りのコツ

ClippingとOutput Stageにあるローカット、ハイカットですが、高域が出過ぎる傾向にあるため、ハイカットは比較的強めに掛けた方が良いです。

前述の通り、トランジスタアンプ使用の際、Clipping StageでのTube使用はかなり良い感じになりますが、チューブアンプ(Fender Deluxe Reverb)ではあまり良い結果が出なかったですね。

EQは前段にかますと歪みの質が変えられるので、使用法は色々考えられます。僕がやってるようにゲインアップにも使えますね。あと画面下に見えているNG(Noise Gate)がけっこう良い働きをしています。

 

まとめ

色々できる歪みペダルが欲しいと買ってみたんですが、実際導入すると面白くて長時間触ってしまいました。

電池駆動ができず、メモリー機能が充実しているところ、やっぱりマルチエフェクターのように考えるのが妥当な製品ですね。ぱっと繋いでノブを回して「はい演奏」とはいかないですが、音質的には歪みはこれ一つで十分な気がします。それぐらい色々と作れて高品質です。


【コーヒー屋探訪】大阪・谷町六丁目「SENZU COFFEE」

谷町6丁目駅の出口にあるコーヒー店。1番出口から地上に出る階段の途中にある、小さな空間を転用して開かれている店です。

谷町六丁目駅1番出口途中

内部が大変小さいため、設備はカウンターと立って飲むためのテーブルがあるだけの簡素なものですが、店主の趣味でもある自転車にあやかって、コップにかわいらしい絵柄がついていたり、ひもの代わりにチェーンが垂れていたり、小さいながらも少なからぬこだわりを感じさせる空間になっています。

至ってシンプルなメニュー。

紙コップには自転車のイラストが

豆ごとに選ぶシステムではなく、本日のコーヒー的な銘柄があらかじめ決まっており、注文するとそれが出てくるシステム。今回は「グァテマラ カルメン農園 80年ティピカ」でした。

さて、特筆すべき点として、エスプレッソにお湯を足した「エスプレッソ・アメリカーノ」と呼ばれる手法で抽出されたコーヒーであることが挙げられます。以前どこかで飲んだ時にはあまり美味しいと思わなかったこの抽出法。しかし、ここで飲んだものはまろやかさとコクが先に立ち、チョコレート的な香りを残すグァテマラの豆の特性がよく出た一品でした。

焙煎豆の販売メニュー。自転車のチェーンに吊ってある。

注文焙煎となりますが、豆販売も安価にて行っているようなので、そのうち利用したいところです。

店の詳細

駅徒歩1分以内でいける世にも珍しい立地のコーヒー屋。いわゆるコーヒースタンド的な店であり、椅子に座ってゆったりくつろぐという雰囲気は望めませんが、その分、一杯あたりが300円とかなり安価な上、エスプレッソを軸にしているからか、酸味が抑えられたまろやかな飲みやすいコーヒーであり、幅広く誰にでも合うのではないかと思います。

SENZU COFFEE

カフェ:△
豆販売:○

営業時間:10:00〜19:00(金曜のみ10:00〜18:00)
定休日:土、日曜日
※不定休が多いので下記Twitterを要確認

https://twitter.com/senzu_coffee