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BIAS Distortion導入!音色の作り方と使用感レビュー

今年の始めに「Bias Mini Guitar」の記事を挙げましたが、同じくPositive Grid関連で、もう一台。Bias Distortionは中身をバーチャルで組み替えて設計できるデジタル・ディストーションペダルです。

2スイッチのTwinと、4スイッチのProがあり、Proはあまり売れていないのか、ネットの店舗でも見かけることが少ないです。とはいえ、僕が買ったのはプロの方なんですが。音作り、操作感から音色までざっくりレビューしてみます!

 

操作感

端的に説明すると、本体に20のパッチが保存できる歪み専用のマルチエフェクター。そして音作りの幅が異常に広い、といったところでしょう。アンプのリターン挿しでプリアンプとしても使えます。

メモリー機能の穴

本体に20種類のペダルモデルを保存して、どれかを下のフットスイッチに割り当て。上のラウンドLEDの部分にはDistortionとかFuzzとか書いてありますが、あくまでプリセットでそうなっているだけで、自分で何を割り当てるかは自由です。ただ、Twinの方はプリセットスイッチが一個しかないので、曲中の切り替えは無理。

アナログ的な操作感を謳っていますが、メモリー機能のせいで、操作性は少々残念。各プリセットはペダルモデルの他、個別のEQ、ゲイン、レベルまでも保存されてしまうので、ちょっとバイパス時と音量が違うなあ、といった時にレベル調整をするのが非常に面倒。調整する度に保存しておかないと、一旦バイパスにするだけで値が破棄されてしまいます。この辺、メモリーされないマスターボリュームなどを併設しておくだけでも全然操作性が変わるだけに、もう少し何とかなるだろうという感じですね。

手軽さがこれのせいで少し落ちますが、この少しの差は結構大きいような気がします。使ってみてのこの機器最大の欠点です。

非常に使えるBoost

Boostは非常に使えます。高域のトレブルブースト、全帯域のクリーンブースト、中低音のファットブーストが選べ、歪みの段の前後どちらに挟むかも自分で選べます。前段に入れて歪みをより強烈に太くするも良し、後段に入れて音量アップするも良し。

音質も非常に良質で、芯を残して絶妙な成分がブーストされる印象。フットスイッチの長押しで前段か後段かを選べるので、うまくやれば曲中での変更も可能でしょう。

PROは3チャンネルプリアンプとしても

PROはフットスイッチが3つ+ブーストなので、ほとんど歪まないクリーンブースター、クランチ用オーバードライブ、ハードディストーションをそれぞれ設定しておけば、3チャンネルプリアンプとしても使えます。

チューブ的なサウンドはかなり心地よく、歪みのみならず優秀なクリーンブースターも作れるだけに、多分その使い方がベストでしょう。別途Boostが付いているのは全くありがたい仕様で、これのお陰でTubemanとかより使い勝手は良さそう。

音質

所感

Bias Amp直系の真に迫った音質はまさにそのまま。今まで使った歪みペダルでも音は最高の一つです。流石Bias。そして自分で音を作れるのはやはり楽しい。わりとどのように作っても使える音が出るのはすばらしいですね。

スタジオでクリーンのアンプに繋いで色々試していると、2、3時間は夢中で触れてしまいます。既存のペダルに音を似せるPedal Matchが巷では売り文句にされていますが、僕自身はCentaurや初代TSのクローンなどにあまり興味がない人なのでどうでもいいです。

上はFender Deluxe Reverbに繋いでのもの。オケなしでオフマイク。途中ギターのボリュームを絞り、最後に上げた後、ブーストスイッチを踏んでます。

下はJC-120に繋いでの録音。オンマイク。オケとのミックスは家でやり、ディレイとリバーブのみ後掛け。曲はロベン・フォードですが、適当な一発録音なので、アドリブ時リズムがよれてます…。

どちらも音色は自分で作ったオリジナルです。

 

音の作り方

パネル部分。JC用とFender用に似たような音を2個作ったのでfor JCと付けました。

Bias Pedalソフトウェアとの連動で音作りが緻密に行えます。この製品最大のウリ。プリセットもソフトウェアと連携することで内部が見えてきます。

プリセット一覧。

Clipping StageとOutput Stage

Clipping Stage。音の歪み方を制御するところ。


Clippingの部分はその名の通り、クリップさせる度合いを決定します。Preのローカットとハイカットで、クリッピングさせる前のEQを調整。Gainは本体のGainつまみとおなじ。Driveがそのモデル特有の歪み度合いを決める部分なので、こちらが重要です。さらに最重要なのはTopologyで、トランジスタの種類がここで選べます。

トランジスタは5つから選べます。


基本的には上に行くほど圧縮感の強いギシギシした歪みになり、下に行くほどナチュラルなドライブになります。ただし最下にあるTubeは特殊で、真空管らしい温かみが加わります。JC-120との接続ではここをTubeにすると、劇的に良くなりました。

Output Stage。音を増幅する部分でしょう。


Output Stageは全体的なトーンの質感を決めることになりますが、ここで最重要なのが前段と同じくTopologyと、そしてMix。MixはClippingとOutoputの混ざり具合を決める部分で、最小に振るとClipping Stage中心の音色となり、芯から歪んだギシギシ、シャリシャリした音になります。最大に振ると歪み具合は落ち着き、芯が残ったしっかりした音になります。ちなみに、本体にあるBlendというつまみはこのMixと同じもので、本体にわざわざつまみを設けるあたり、Positive Gridもこのコントロールの重要度を認識してのことでしょう。

EQ

EQは前段後段に一つずつあり、使わなくても特に問題ないわけですが、Studio EQとGraphic EQとParametric EQの3種が揃っており、意外にもしっかり力をいれた作りになってます。僕は前段のEQで歪み度合いを引き上げるためにレベルを上げて突っ込んでおり、後段では中低域と音量を少しだけ上げています。

前段EQ。過大入力を想定してLEVELを少し上げています。

後段のEQ。250Hzあたりをわずかに上げています。

Power Module

電源部とコンプレッションを制御。電源は大きいほどレンジが広く歪まなくなり、小さいほどレンジが狭くシャリシャリした音になりやすいです。コンプレッサーはファズやメタルゾーンみたいな音が欲しい場合はRatio 4:1など、強めに設定すべきでしょう。ナチュラルオーバードライブの場合は1:1で十分です。

Power Module。

音色作りのコツ

ClippingとOutput Stageにあるローカット、ハイカットですが、高域が出過ぎる傾向にあるため、ハイカットは比較的強めに掛けた方が良いです。

前述の通り、トランジスタアンプ使用の際、Clipping StageでのTube使用はかなり良い感じになりますが、チューブアンプ(Fender Deluxe Reverb)ではあまり良い結果が出なかったですね。

EQは前段にかますと歪みの質が変えられるので、使用法は色々考えられます。僕がやってるようにゲインアップにも使えますね。あと画面下に見えているNG(Noise Gate)がけっこう良い働きをしています。

 

まとめ

色々できる歪みペダルが欲しいと買ってみたんですが、実際導入すると面白くて長時間触ってしまいました。

電池駆動ができず、メモリー機能が充実しているところ、やっぱりマルチエフェクターのように考えるのが妥当な製品ですね。ぱっと繋いでノブを回して「はい演奏」とはいかないですが、音質的には歪みはこれ一つで十分な気がします。それぐらい色々と作れて高品質です。


【コーヒー屋探訪】大阪・谷町六丁目「SENZU COFFEE」

谷町6丁目駅の出口にあるコーヒー店。1番出口から地上に出る階段の途中にある、小さな空間を転用して開かれている店です。

谷町六丁目駅1番出口途中

内部が大変小さいため、設備はカウンターと立って飲むためのテーブルがあるだけの簡素なものですが、店主の趣味でもある自転車にあやかって、コップにかわいらしい絵柄がついていたり、ひもの代わりにチェーンが垂れていたり、小さいながらも少なからぬこだわりを感じさせる空間になっています。

至ってシンプルなメニュー。

紙コップには自転車のイラストが

豆ごとに選ぶシステムではなく、本日のコーヒー的な銘柄があらかじめ決まっており、注文するとそれが出てくるシステム。今回は「グァテマラ カルメン農園 80年ティピカ」でした。

さて、特筆すべき点として、エスプレッソにお湯を足した「エスプレッソ・アメリカーノ」と呼ばれる手法で抽出されたコーヒーであることが挙げられます。以前どこかで飲んだ時にはあまり美味しいと思わなかったこの抽出法。しかし、ここで飲んだものはまろやかさとコクが先に立ち、チョコレート的な香りを残すグァテマラの豆の特性がよく出た一品でした。

焙煎豆の販売メニュー。自転車のチェーンに吊ってある。

注文焙煎となりますが、豆販売も安価にて行っているようなので、そのうち利用したいところです。

店の詳細

駅徒歩1分以内でいける世にも珍しい立地のコーヒー屋。いわゆるコーヒースタンド的な店であり、椅子に座ってゆったりくつろぐという雰囲気は望めませんが、その分、一杯あたりが300円とかなり安価な上、エスプレッソを軸にしているからか、酸味が抑えられたまろやかな飲みやすいコーヒーであり、幅広く誰にでも合うのではないかと思います。

SENZU COFFEE

カフェ:△
豆販売:○

営業時間:10:00〜19:00(金曜のみ10:00〜18:00)
定休日:土、日曜日
※不定休が多いので下記Twitterを要確認

https://twitter.com/senzu_coffee


【コーヒー屋探訪】大阪・吹田「COLINA COFFEE」

JR吹田の駅から徒歩5分強の辺りにある自家焙煎珈琲店。周辺には吹田グリーンプレイスという複合商業エリアがあり、その向こうには大和大学のキャンパスが見えます。

店の外観

15人程度でそこそこ一杯になりそうなぐらいのこじんまりとした店ですが、外向きに作られたカウンターもあり、居心地は非常に良いです。この日も平日の昼ながら地元のマダムから若いカップル、営業途中のサラリーマンらしき人まで、幅広い客層で賑わっていました。

豆は常時数種以上あるようで、品数は豊富。スペシャリティコーヒーは450円からで、その中のひとつ「本日のコーヒー」に指定されているものは400円。サンドイッチなどの軽食やスウィーツ系などもあり、メニューは充実しています。

今回は本日のコーヒー指定のタンザニアと、ビスコッティとのコンビを注文。

この日の注文

タンザニアは銘柄の特徴でもある酸味が程よく抑えられつつも、その一部が香りへと昇華しているような、優しい味でした。アフリカ系によく感じられる果実っぽい風味はよく出ていたと思いますが、華々しさより優しさが先に感じられるあまり味わったことのないタイプのものでした。レジ奥に設置してあった焙煎機はオランダ製Giesenのもので、ほとんど見たことがないため、これに因る所も大きいかもしれません。

豆販売は100gで600円より。高くもない値段なので、今度来たときには買って帰りたいと思います。

コースターにもこだわりが感じられる

店の詳細

個人的に新居の近くで行きやすいこの店。駅からも近く、普通に電車からの徒歩でも無理なく訪れられます。コーヒーのクオリティはかなりのもので、元々珈琲屋の多い吹田市内にあって他の店に引けを取ることはないでしょう。

COLINA COFFEE

カフェ:○
豆販売:○

営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜日、第一、第三日曜日

http://colina-coffee.com


Bias Mini Guitarに起きた接続トラブルとiPadとの接続方法


年末に購入して、年始に届いたBias Mini Guitar。ソフトウェアとのシームレスな連動をウリにしており、細やかな設定やアンプの超カスタマイズが実機ででき、かつそれをカバンに入れて持って行ける!と喜び勇んで使おうとした矢先に起きたトラブルについての話です。

Bias Miniの所感、レビューは別口で書いていますのでこちらをどうぞ。

 

Macとの接続トラブル

トラブルの過程

付属のUSBケーブルを使い、メインのiMac 27インチ、macOS10.13のマシンへ接続。しかし繋いで何をやってもMacが認識しない。

実際の過程では

1.Bias Ampをインストール→サブクリプション
2.Bias MiniをUSBでつなぎ電源を入れる
3.アプリを立ち上げる

これで認識するはずが、うんともすんとも言わず。MacBookを引っ張り出してきてBiasをインストールして試すも、何とこちらでもできない。ケーブルを変えてポートを変えて、アプリを再インストールして、PCを再起動して、できることは全てやりましたが、まったく接続される気配なし。二台のPCで両方認識されないとすると、ハードの初期不良以外考えにくいわけで。

さすがにどうしようもなくなって代理店のメディアインテグレーションに連絡して、一旦送り返すことにしました(泣)

代理店メディア・インテグレーションの対応

さて、その後2週間なしのつぶてで、さすがに業を煮やして「どうなっとんねん」と優しくメールすると、「何日かにわたって検証しましたが、通常通り接続出来ています」とおっしゃる。「んなアホな」という話ですよ。問題なしで返ってくるだけだとまた同じ現象が起きそうなので、送り返してもらう前にせめてファームウェアだけは最新にしといてくださいと依頼。ファームウェアのアップデートも接続しないとできないので、うちではできないのですよ…。

購入後一週間でまたこの状態に…

さて、翌日には返送されてきました。更新済みのファームウェアに一縷の望みを掛け、家でもう一度試すも…、やはりだめです。全く普通にアプリが立ち上がり「で、なにか?」といった風です。

解決

その時ふと思いつきました。PC側のUSB端子になにか秘密があるのなら、入力場所を本体から変えてしまおうと、使っていなかったUSBハブを引っ張り出してきてそこに接続。そしてBias Ampを立ち上げる…

Connecting…

おお、やった!!初めての接続成功!

この画面を見るために…散々苦労しました

小躍りして喜んだら「ファームウェアが最新ではありません」との表記が。メディアインテグレーション、何もしてへんやん…。

というわけで

英語のサイトも片っ端からチェックしましたが、まだ発売されてそんなに経っていないからか、同様のトラブルに見舞われている人はいないようでした。原因は不明ですが(うちのMacが古いというのは一因としてあるかもしれません。OSは10.13なんですがハード的に。)もし同じ症状の方がいたらUSBハブをかましてみてください

 

iPadとの接続

Bias Miniは本体でできることがほとんど無いので、外へ持ち出すときにはノートパソコンかiPad、iPhoneが必須。うちはAndroidなのでiPhoneはなく、前々から欲しいと思っていたiPadをこれを機会に中古で購入しました。

こちらはBluetoothで繋げるので、より簡単。接続にはアプリ側からのアプローチが必要です。

まず本体のBluetoothスイッチを押して、点滅させておきます。

点滅が待ち状態。点灯は接続済み。まぶしい。

そしてiPad側のBluetoothをオンにする。この際、下の一覧には検出されないので注意。何分か待ってみたけど出てこないと不審に思ったのは自分だけではないはず。

なぜか検出はされない

Bias Ampを立ち上げて、右上のセッティングメニューからconnect hardwareをタップ。これで検出が始まり、あとはユーザー登録あるいはログイン、そして製品のアクティベートが済んだら終了です。こちらも英語のサイトしかヒットしなかったので、ここに記しておけば何かの役に立つこともあるかもしれませんね。

一番上の歯車のメニューからこちらへ

 

おわりに

正直、Bias Miniはソフトウェアとの連動ができなければ、ただの板といって過言ではない機材なので、ここは生命線です。接続部分はもう少し精密に作っておいてほしいもんです。別記事で触れていますが、機材としては昨今でも最強のアンプの一つであることは間違いなく、それだけに画竜点睛を欠くという印象。

上で書いているとおり、代理店のメディア・インテグレーションは、サポートが脆弱というかあまりやる気が感じられないです。客の機材を預かって、2週間連絡無しなど通常はあり得ず、同じ現象が検証できなければ顧客側の具体的な使用環境など聞き出そうとするのが普通でしょう。HPなどもややとっちらかっており、欲しい情報やトラブルシューティングも見つけにくい状態です。結局ほとんどの情報はPositive Gridの英語サイトを参照しました。似たようなことで困っている方に何か参考になれば幸いです。

https://www.positivegrid.com


最強のギターアンプ「Bias Mini Guitar」音源付きレビュー

Positive GridのBiasは2017年頃にHeadとRackのハード版が出て、楽器店で初めて見たときに「なかなか面白い品を出してきたなあ」と思ったもんですが、当時は重すぎて運べないという理由から、早々に自分の中で却下したのでした。

2018年の中頃にMiniが登場して、なんと2.5kgの軽量というではないですか。その年の最後に導入に踏み切りまして、購入後今に至ります。

これが入っているもの全て。MIDIは専用アダプターケーブルを介して接続する

ちなみに、購入後に僕を襲った接続トラブルについては別記事にまとめました。iPadからの接続方法もこちらに記載です。

Bias Mini Guitarに起きた接続トラブルとiPadとの接続方法

 

音色

ソフト版のBias Ampと全く同じです(笑)とはいえ、ゼロレイテンシーでトラブルの恐れも無く、通常のスピーカーキャビネットに繋げるのはでかい。ギターのボリュームやピッキングダイナミクスへの追従性、モデリング系にありがちなしょぼいハイゲインなどとも縁がなく、実戦でまったく使える印象を覚えます。

かつてない作り込みの柔軟性

色んな機材を使っても、アンプだけでは物足りず、手前にブースターを噛ましてみたり、前後にEQを挟んでみたりするのが普通です。実際モデリング系のマルチエフェクターなんかでは、理想に一番近い音を出すアンプを見つけて、その前後にエフェクトを付けて補正していくやり方がほとんどのギタリストにとっては基本でしょう。裏返して言えば、アンプだけのセッティングではなかなか限界があるということですが、BIASはその限界を超えてしまうポテンシャルを持っています。

BIAS Amp2 セッティング画面

プリアンプからトーンスタック、パワーアンプに流れ、電源トランス部に至るまでのパーツをゼロから設計することで、コンプレッション感、サチュレーション、音ヌケや低域の飽和感など、通常のアンプのEQでは到底追い込めないところまで追い込んでセッティングできるので、単純な音作りの柔軟性はどんな機材より上です。前後段に挟める2箇所のEQと、モデル数が多いリバーブがまた渋い仕事をしてくれます。

(参考:BIAS AMP 2の音作りを徹底解説!

ソフトのBIASをすでに導入している人なら分かりますが、この音の幅広さは唯一無二。BIAS MINIやBIAS HEADを使う最大のメリットでしょう。

ファクトリー・プリセット

以下は家の練習用アンプのキャビネットから小音量で出したものを録音。ツマミだけでディスプレイしかない潔い仕様のため、プリセットナンバーだけでは、何のアンプか分かりません。

色と番号で現在のプリセットが表示される

GREEN 2 ’66 British TB 30

GREEN 6 Tweed Lux

GREEN 7 Mini Duo Reverb

Red 1 British Lead 800

Red 4 Monster VH4

Red 8 5153 MkII

パワーアンプから実際に出してみるとややエッジの立った音に聞こえますね。演奏している感覚としてはリアルアンプとまったく遜色なしといった風です。クランチまでのモデルはややゲインが低めに作られている印象です。これはうちのギターが低出力なのもありますが。

上で書いている通り、デフォルトで入っているファクトリー・プリセットは、本体では数字と色でしかないので、音で推測する以外はどんなアンプなのかわかりません。Bias Ampソフトウェアに接続して表示されるものはこちらです。上側の8つがレッドチャンネル、下の8つがグリーンチャンネル。

Bias Miniの魅力を伝えるのに十分な量にして、どれも優れた音質。つないで最初に音を出したときに「おおっ」と唸ってしまいました。

惜しむらくは出力差があり、音量の大小がけっこういい加減です。これは使用ギターによっても変わるので全て均一というのは物理的に難しいというのもあるでしょう。

 

使い勝手

操作性

300Wのパワーアンプを搭載してこれだけの機能を詰め込んで、この大きさにしてこの重さであれば全くの許容範囲。パワーアンプを内蔵しているせいか、ずっと本物のアンプらしく運用ができ、複数のアンプモデルをライブで使い分けられるというのはとてつもない魅力です。

反面、かなり小さくするのに腐心したのか、ツマミが少なすぎて本体で制御できることはほぼなく、単一での使い心地はあんまりです。つまみはゲインとEQとマスターですが、マスターは選択中のアンプのマスターを上げたような音色にシミュレートとするという類のもので、実際の音量はほとんど変わりません。右側のOUTPUTで音量を制御すると本体の音量が変わるので、プリセットごとの音量バランスは変わらないということになります。

つまみはこれだけ。

プリセットごとにたとえば「クリーンだけ大きすぎるからちょっと小さくしよう」と思っても、ソフトウェアをいじらなければできません。よって一緒にiPadやらノートパソコンを持ち歩くのが必須になります。

しかし、一旦ソフトウェアとの連動が完了すると、持ち時間の少ないリハーサルでも、iPadなどを利用してある程度のセッティング変更は可能です。ディレイやブースターなどのエフェクト部以外の音作りを一任した上で、センドリターンを利用した軽めのボードなど組んでおけば、実戦でもまったく問題のない運用ができます。アンプ自体は実質16チャンネルのアンプを使っているようなもんで、七色の音色が出せる夢の機械です。

細かな使い方

300W仕様なので、最大音量はかなりのところまで上がりますが、小音量のコントロールはしやすく、家での練習用の音量も細かく調整できます。大出力アンプにありがちな、ミリ単位で急激に爆音になるような上がり方をしません。これはデジタル制御ならではの恩恵ですね。

キャビネットを別で導入して普通のアンプとして練習 → 本体だけ持ち込んでキャビにつないでリハーサル、ライブ

という使い方はしやすそう。小型キャビを導入して持ち運び可能にするというのもありかも。あとは、小型アンプのAUX INにLINE OUTから突っ込む、あるいはJC-120のReturnにBias MiniのSendから突っ込むという方法もあります。せっかくなのでパワーアンプ内蔵の強みをいかしたい気もしますけどね。

 

外部空間系エフェクトの必要性

エフェクトがないので、空間系などは別途センドリターンにかますことになります。根本的にHelixとかAxe-Fxとかとは違う設計思想で作られているので、比較検討のさいには対象にすらするべきではないでしょう。「あくまでアンプです」という潔い仕様はそれなりの魅力でもあります。まあリバーブだけはあるんですが。

センドリターンにもどうせならマルチ系を挿して、小規模システムを図りたいところですが、個人的に考えたのは以下のような組み合わせ。

Eventide H9

単一でも無類の信頼性を誇るEventideの●●Factorがほぼ全部内蔵されているという、空間系では最強の存在。値段が高く操作性が悪いものの、場所をとらず比較的軽量な筐体がなんせ魅力です。これを導入する場合、Bias Mini本体のプリセット切り替え用にMIDIスイッチかフットスイッチが別途必要になってきます。結局それで重くなってしまう可能性も。

Eventide / H9 MAX (サウンドハウス)

Line6 M9 Stompbox Modeler

一昔前のマルチ。これのメリットはMIDIのプログラムチェンジが送れること。デメリットはやはり古すぎて、音質や操作性が現代に即していないこと。古い機材とは言え、今でもファンの多いLine6 DL譲りのディレイが付いており、ディレイについては相当良い模様。値段も中古で2万ぐらい。

Line6 / M9 Stompbox Modeler (サウンドハウス)

Line6 HX Effects

Helixのエフェクトだけを取り出したもの。音質は相当よさそうで、機能的にももはや何でもできるレベルの製品。アコギ用にも使え、MIDI信号も送れるし、スイッチもたくさんあって操作性も抜群。ただ、単一で2.3kgとかなり重く、Bias Miniとの運搬がきつそう。価格がH9と張るぐらいに高い。

Line6 / HX Effects (サウンドハウス)

 

ここはいまだ調査中、検討中なので、入ってるエフェクトや使い勝手も色々考えて、当ブログで一度まとめてみたいところです。

 

まとめ

多数のアンプを中に入れて持ち運べるという感覚の製品ですが、既存のアンプを完全コピーするKemperと違うのは、カスタマイズ性が異常に高いこと。セッティングの幅広さ、カスタマイズ性の高さは群を抜いており、オリジナルアンプを作り込んで持ち歩く感覚に近く、エフェクトの有無を差し引いてもKemperとは若干立ち位置が異なります。

もちろん、既存のアンプに近い音色をフィーチュアすることもできますが、こいつの真骨頂はやはりオリジナルのセッティングにこだわってこそでしょう。

エフェクトがない辺りも含め、あくまでアンプという性格を崩すことなくこの市場に売り込んできたPositive Gridのこだわりを感じますね。

2.5kgでハーフラック型の大出力軽量アンプなどは最近かなり増えており、その中でもやや高めの価格でデジタルモデリング系ということで、やや他とは性格の違う一品ですが、作り込みにわくわくできる実戦派のギタリストなら買って損はないでしょう。逆に宅録派であればソフトの方で十分ということになります。


BIAS AMP 2の音作りを徹底解説!

Positive GridのBIAS AMPはカスタマイズ性の高さと優れた音質で、アンプシミュレーターソフトの中でも頭一つ抜けている印象がありますが、今回は実際に音を作りながら使い方を紹介します。ちなみにハードのBIAS MINIも手に入れましたが、不具合で修理中なので、それはまた後日。

とりあえず、ぶつぶつしゃべりながら動画を撮ったので、どうぞ。最後に一曲さらりと弾いています。

とりあえずプリセット

アンプ以外はノイズゲートとリバーブしかない潔い仕様になっている分、妙なエフェクトがかかっておらず、使いやすいプリセットが揃ってます。ていうか、実際のアンプを模したものばかりですが。

プリセット。よく見たらすぐ元ネタが分かるような名前がついている

詳しい項目は他にも山ほど述べているサイトがあるので割愛しますが、大きく分けると

CLEAN…完全クリーンアンプ。ROLAND JC-120のようなのを基準としているよう。
GLASSY…クリーンだが煌びやかさがあり、ボリュームを上げると少し歪む。FENDER、VOX AC30あたりが基準。
CRUNCH…軽く歪んでいるオーバードライブサウンド。初期MARSHALLか。
HI GAIN…ディストーション系。滑らか系は少なく、かき鳴らし系のORANGE、SOLDANOもドンシャリ気味。
METAL…さらに歪んでいる。MESA/BOOGIE、5150など。サステインの長いギターソロの音もこの辺り。
INSANE…ウルトラ級に歪んでいる。昨今のデスコア、Djent、ダウンチューニングにも対応するサウンド。

これらに4種類ずつのモデルがあります。MarshallのJCM900など、なんで無いのかと思う定番ものもありますが、これはJCM800のチューブステージを変えると似た音になるからでしょうか。

個性的なアンプはほとんど網羅できているので、ここから一番出したい(作りたい)音に近いものを先に選んでおくのがいいやり方です。

 

キャビネットを考える

キャビネットとマイキングはプリアンプ並みに音の個性に関わるので、これをどうするのかはかなり重要。下手に他のものを選ぶと迷子になりかねないので、迷ったらとりあえずデフォルトのままにしておくことをおすすめしておきます。

外部IRデータのインポートも可能

僕が動画で作っているものではGreenbackのものをCelestion Vintage 30にしています。これは中域に音を集約して、リードギターに合ったサウンドに近づけようという意図があります。

マイキングは2本まで設置して混ぜることができます。位相の問題などもシミュレートしてくれるので、音を出して変であればやめれば良いだけの話。僕も動画ではいじってますが、マイキングはエンジニアの究極の分野でもあり、これこそ答えのない迷路に迷い込む可能性があるので、わからなくなったら潔くデフォルトもいいでしょう。

マイキングのミックスもできる

 

プリアンプをいじる


音の頭脳部分を担うのがここ。真空管の種類は音質そのものが激変するので、キャビネットと同じく意図がなければデフォルトが良いです。まぁ、歪み系では12AX7が定番ですかね。インプットとフォロワーで二種類変えられますが、これについては僕は電気的な知識がないので何とも言えません。両方いじって音で確かめるのが一番です。いくら変えても壊れないですし。

Tube Stageは真空管の本数で、音質を保ったまま歪み量を変えられます。ゲイン幅をどれぐらいに振るのかは最重要なので、ここは大事なポイントです。左側のGain Knobは正面カスタムパネルのGAINと同じ。右側のDistortionというところで歪みを微調整します。

上のブライトスイッチ(青い円)は地味に効きが良いです。その右にはローカット、ハイカットがあるので、低域、高域の調整に使いますが、いじくってもなかなか良い掛かり方をしてくれない印象です…。

ピンク色の四角で囲ったEQ関係。PreEQは歪ませるステージの前段階なので、歪みの質感に関わってきますが、PostEQは歪んだ後の音に関わります。なので、はっきりとした調整はPostで行うわけですが、ここではざっくりとした方向性を作るという感じが良いでしょう。この後にもEQが一杯出てきますので。

 

トーンスタック


EQの回路部分はここでいじります。右上のTOPOLOGYで種類を変えると結構差がでるのでいじり甲斐があります。わからなければデフォルトでいいんじゃないでしょうか。ここのEQが正面カスタムパネル上のつまみと共通。

 

パワーアンプ


みんな大好きパワーアンプ。回路はハードな歪みの場合プッシュプルでいいかと。クランチ、クリーンなどでは選択の余地が結構あります。ソリッドステートは本当にトランジスタらしくなって、これもまた面白いです。真空管の種類はプリアンプと同じく、個性が出るので面白いです。

プリアンプ、パワーアンプのみ種類変更には上のメニューでの選択が必要。ここを変えるとまた外観も良い感じに変わって楽しいですね。

POWER AMPとPREAMPの項目のみ、種別の変更には上のメニューを利用する

MasterやPower Gainでパワーアンプの飽和感が再現できます。右端のResonanceは音の輪郭が結構変化しますので、微調整に有用。Presenceは正面カスタムパネル上のものと共通。

 

トランスフォーマー(電源周り)


トランスは電源周り。左は整流管。GZ34はレクティファイヤーにも使われる定番。電源トランスはかなり音の太さに直結しますので、色々試してみると良いでしょう。下のコンプ部分も結構良い感じで雰囲気を変えられます。歪んだ音って、ピッキングしたときの気持ちよさが、コンプレッサーやサチュレーションの掛かり方で変わってくるので、弾きながら動かしてベストなところをさがすべし。

パッチ全体の音量は右のOutputで変えるといいのかなと思います。ここは音質を変えずに音量が変えられるので。

 

パラメトリックEQ

なかなかしっかりと効いてくれるEQ。グラフィックでも良いが、パラメトリックが使いやすい。

EQが自由な場所に2箇所挟めます。デフォルトではインプットすぐのところと、アウトプットの直前。音質の純粋な調整には最後段に設置して利用します。個人的には最終段にかましてHi-shelfをちょっとだけ上げたり、飽和してしまっている低音をピンポイントで下げたりするのに使います。

 

まとめ


できることが多すぎて、何から触っていいやら…という感じのBIASですが、基本はプリセットからの修正で、色々覚えていくといいのかなと思います。

音の変化の具合はいじって確かめるのが一番早いですが、音が変わる大きさから言うと、まずキャビネットとマイキング、そしてプリアンプとパワーアンプのタイプ。その上でプリ管パワー管。ある意味プリセットなどお構いなしに、ここを適当にいじくり回して、変化を楽しみつつ好みに近づけるというのも面白いアプローチです。


Marshall CODE25は最強の練習用アンプ

マーシャルの放つモデリングアンプCODEシリーズは出てからずいぶん経ちますが、日頃使っているCODE 25について、今更にレビューを。下の方にマイク録りしての動画も置いています!

これは練習用として、かなり良い線行っているアンプですよ。

 

手頃なサイズ、Bluetoothでの操作性

奥行きは多少あれど、ラックの片隅ていどに収まりそうなサイズは家で使うのにもってこい。まぁ、YAMAHAのTHRとかに比べるとさすがにスタイリッシュさ、コンパクトさで劣りますが、あくまでもアンプ然とした見た目は結構盛り上げてくれます。

POWER、REVの同時押しでBluetooth。フットスイッチやAUX INの入力端子も横に見える。

で、こちらも最近は増えているBluetoothでの操作。公式アプリのGatewayを使うことで、ほぼ全ての設定ができます。設定項目はアンプの最深部に及び、正直これがないと本体だけでの設定はやろうという気すらおきません。スマホの音楽ファイルをカラオケとしてアンプから鳴らすこともできます。

Marshall Gatewayアプリの画面。アンプの調整を行う

 

音色はザ・マーシャル!

公式のモデリングなので、VOXあたりの疑似マーシャルなどとはひと味違うサウンドです。これは実際に比較するとわかりますが、相当に違う。

ハイゲイン系ではJVM系の轟音っぽい雰囲気、Silver Jubileeの品のある歪みなど良く出来ていますが、JCM800以下のオーバードライブ~クランチはそれを凌駕する絶品。特にJCM800、Plexi、JTM45のモデリングは最高です。低出力のCODE 25に関しては、殊にブルースロックや初期ハードロックなどに最適なのではと感じます。ハイゲイン系も練習用として気持ちの良い音が出てくれるものの、低出力ならではの音圧の無さはどうしても感じます。これは物理的に仕方ないのかもしれませんが。

アンプモデル。やはりマーシャル直系のものが良い。

 

エフェクトなんでもあり

オーバードライブ、ディストーションなどの歪み系から、フェイザー、コーラスなどのモジュレーション、ディレイまでなんでもありのエフェクト集団。こちらは何でもありすぎてマルチエフェクターがアンプに入ってる感覚(最近多いですが)。BOSSのKATANA等と違って同時使用数に難もなく、初心者にはエフェクトの勉強にもなりそう。

エフェクトはたいがいある印象。タッチワウとかピッチシフターとかはないけど。

エフェクト類は設定項目もかなり多いので操作はわずらわしいですが、これはスマホでのBluetooth通信ありきと思った方がいいでしょう。

 

あんまりなところは…

クリーンはあんまり

もともとマーシャルのクリーントーンは煌びやかさを欠いた音が多いですが、これも例に漏れず。DSL CleanなどはDSLシリーズのクリーンチャンネルですが、いかにも後ろに引っ込んだ音になってます(動画では使いましたが)。さすがにマーシャル社も考えたのか、クリーントーンとしては最高峰にあたるフェンダーのブラックフェイス系のモデリング(American Cleanという名になっている)が含まれていますが、これもあんまりです。あくまで歪み系メインのアンプと思った方がいいでしょう。

不安定なBluetooth、アプリの操作性

どうもBluetoothの通信は不安定なことが多いらしく、Google Play Storeには繋がらないという理由で低評価を付けている人がわんさか。この辺iPhoneは大丈夫そうですが…。操作性での生命線なだけに、繋がらないのは勘弁して欲しいです。

アプリの操作性はタップしているときだけメニューが出て、離すと決定というスタイル。パラメータはそれでもいいんですが、アンプモデルの選択などはタップしてメニュー表示、さらにタップして選択、のほうが良かったような。各メニューもギターを持ちながらのスワイプ操作が地味に面倒。

エフェクトの質

アンプにどれほどのエフェクトの完成度を求めるかは人それぞれだと思いますが、歪み系などはもう一つです。モジュレーションはなかなか良いですが、ディレイとリバーブは普通。もともとアンプに歪み系のエフェクトが要るのかという意見はさておいても、この辺は一応使えるというぐらいに思っておいた方がいいかも。

 

動画

弾きながらスマホをいじくりまわした動画。ライン録音ではなく、アンプの前に置いたマイクでマイク録りです。

バッキングではフェイザーを掛けたカッティングと、クリーントーンでのカッティング。クリーンはマーシャル直系ということで、DSL Cleanを使いました。

 

まとめ

昨今濫立する低価格帯モデリングアンプですが、そのなかでもかなり完成度は高い方です。クランチ~ディストーション系の音質については、同価格帯のBOSS KATANAシリーズやFender Mustang、同じくエフェクト入りのVOX VXシリーズなどに比べても同等以上、アプリでの操作性の高さ、搭載エフェクトの数、使えるアンプモデルの数などでは上をいっています。

少々出来の悪い歪み系含め、エフェクトの質ではさすがにBOSSに劣りますが、他の要素がそれを補って余りあります。ロックギタリスト的にはMarshallのロゴ自体が魅力的なのも大きいですね。

表題通り、練習用として最適ですが、大出力のCODE 50やヘッド仕様の上位モデルではライブにも耐えうると思います。マーシャルもそれを見越して専用のフットスイッチまで販売しているんでしょうね。

値段もそこそこ安いので、初心者の練習用としても、中級者以上のロック系ギタリストにしてもおすすめの一品です。


モデリングアンプ、ギタープロセッサーをカテゴリ分けして整理してみた

ギタープロセッサーの氾濫はFractalのAxe-Fxに始まり、ついには今年はBOSSまでが参入。ほぼ出尽くしてきた感がありますね。ここ10年ぐらいでサイズも形態も値段も様々で、いくらでも選択肢がある時代になりました。

最近更新のネタもないので、色々と調べたり実際に弾いてみたなかでの印象などを、カテゴリ分けして書き連ねてみます。

 

フロアタイプとラックタイプの違い

最高峰ギタープロセッサーについては、ライブでのマルチエフェクター然とした使い方を想定したフロアタイプと、レコーディングや家での使用に向いたラック、アンプのように使えるようになった箱タイプがあります。従来のマルチエフェクターからなのか、ラック型の機材からなのか、発祥によっての差が生まれている感覚ですね。

Helix Rackとフットスイッチ

HELIXはPODシリーズの延長か、両方をラインナップした唯一の存在です。

フロアタイプ

エクスプレッションペダル付き
・LINE6 HELIX Floor,LT
・BOSS GT-1000
・Headrush Pedal Board

ペダル無し
・LINE6 HX STOMP
・Headrush Gig Board
・Fractal AX8
・Atomic Amplifire

この辺が有名どころでしょう。持って行くのがメインの使い方になるので、操作性は左右しますしペダルの有無はあれど、基本的には小さい方がいいと思われます。街中で電車移動している貧乏ミュージシャンは多いはずですしね。

その観点からいくとHeadRushのPedal Boardはかなりの大きさです。Helix Floorも徒歩で持って運ぶにはきつい。GT-1000はその意味で革新的でした。EXPペダルがついてこの操作性でこの大きさはずば抜けた運搬性と言えます。ただ、実際に触ってみると、空間系は非常に優れているものの、アンプモデルがBOSS独自のモデルだけで、かつ少ないのはややマイナスでしょうか。

HeadRushは楽器店で確認しただけで、この中では個人的に触ったことがないのですが、Eleven Rackが相当良かったようなので、アンプモデル数がいささか少ないものの、機能、音質的には申し分ないと思われます。ハンズフリー、さらにタッチパネルが付いてる製品は他にあまりなく、操作性はトップクラスかも。今ならGig Boardのほうが狙い目かな…。ペダルが欲しかったら後付けで。

 

HX StompはHelixの機能がそのままに小型化がはかられたものですが、大きめのコンパクトエフェクター並の省サイズで、2018年末にして品薄状態という超売れ線の商品に。やはりみんな小型化を喜んでいるということでしょう。

AX8は現在やや時代遅れ。Atomicの製品は宣伝の失敗か、乗り遅れた感があります。Amplifireの初代は、同サイズのAmplifire 6の登場により、続々と値崩れを起こしています。僕も所持していましたが、音質は値段とサイズにしては申し分ないものの、拡張性が低く、アンプエフェクトともにモデル数が少なく、今だとHX Stompに勝てるところが思い浮かびません。値段がもう少し落ち着けば導入の価値はありますね。音はいいですし。

Atomic AmpliFire Pedal導入!実録レビュー(2016/12/9)

 

ラック、箱形タイプ

パワーアンプ非搭載
・Fractal Axe-Fx III
・LINE6 HELIX Rack

パワーアンプ搭載(非搭載バージョンもある)
・Kemper Profiling Amp Head,Rack
・Positive Grid Bias Head,Rack
・Positive Grid Bias Mini

パイオニアであるFractalのAxe-Fxは現在3代目。相変わらずの強気な値段設定ですが、売れてるんでしょうか…。エフェクト類には無類の強さがありますが、アンプタイプはきれいめにまとまっている印象なので、やはりレコーディング向きかなあと。あくまでIIの印象ですが。それより、IIIまで出たことでII以下の中古価格が下落しており、こちらの方が新規ユーザーとしては嬉しいかも。HelixのラックはFloorと全く同じ機能ですが、ライブでの使用では操作のために別途フットスイッチ必要。

 

箱形はアンプ的な使い方

パワーアンプ搭載の二機種は従来のエフェクターからの進化系統とはまた別で、アンプとしてそのまま使うというのを命題として作られています。とはいえ、Bias Headは7kg、Kemperは6kgと、普通に持って行くにはキャリーカートが欲しくなる重さ。まあ、実際のアンプを運ぶことを考えると屁みたいなもんですがね…。そんな中、2018年の中頃に登場したBias Miniは革新的。操作性が悪そうですが、どうなんでしょうか。個人的にかなり気になっている製品です。

Biasは内部の真空管や電源トランスの交換までシミュレートして、それをハードウェアとシームレスに連動させるという発想で、文字通り魔法の箱的なアンプになっています。エフェクトが入っていないため、純粋なアンプとしての利用になっているところはある意味潔く、Miniなどは300Wのパワーアンプを搭載して2.5kgと、ライブでの使用を最大限に視野に入れて作られているようです。

 

KemperのProfiling機能はアンプの物理的コピーを可能にした驚きの技術ですが、他のどの製品にもないスペシャルなもので、他の製品が次々にミニ版や次世代バージョンを発表してラインナップを刷新していく中、Kemperだけは2011年に初号機を発表して以来、何も変えずにそのままを保っています。このカテゴリの製品類で中古価格をほぼ下落させていないのも驚くべきことで、まさに唯一無二のマシンです。

 

この二機種はどちらもアンプの代替品になり得るものですが、音質的には甲乙付けがたく、完全なるコピーを所持したいKemperと、自由にカスタムしたいBiasかで大きな特徴が分かれそうです。その上、エフェクトの有無と結構な価格差があるので、それも忘れず視野に入れる必要がありますね。

 

さいごに

仕事柄にも色々弾いたことはあるんですが、個人的にどれも持っていないこれらの製品。

何かひとつを持っておこうと考えた際に、最初はKemperを想定していましたが、ライブの際に運べるのかというので躊躇しています。家で使うだけなら速攻で決めるんですがね…。コンパクトエフェクターを多数運ぶことを考えると、本体一台プラスMIDIスイッチで、むしろラクかもしれないとも思いますが。Bias Miniが出たことで、これとお気に入りのコンパクトも面白いかなと感じています。